名刺、肩書き、自分の席…。社長がどんどんと捨てていってしまったあと、本当に「仕事にならなかった」のでしょうか?
結論から申し上げますと、社長の言ったとおり、ユヒーロは今現在、「なんとかなって」います。
「大切なことを見つけるために、大切じゃないものを捨てる」ことにしたユヒーロは、この後、捨てるものがエスカレートしていき、とうとう今では「何もない」状態になっています。
社会人にとって、名刺や肩書きは大事です。年齢や経験を重ねるにつれ、どんどんと重厚になっていく肩書きを捨てて、なんでも無い自分になってみる。それは、ちょっとしたポーズかもしれないけど、確実に何かが変わります。
「自分の席」は、会社の中の自分の立ち位置を表すものです。会社の中に自分の居場所があると実感できることは、安心につながります。でも、会社の中の立ち位置ってなんだろう?それって、この広い世界の中で、どんな意味があるのだろう?
ユヒーロ社員は、今となっては、誰一人として会社に席を持っておりません。
【株式会社ユヒーロ】
既存の社会の価値観を捨ててみると、見つかるものが、ここにあります。
最初は、「なんにもない」ことに不安を覚えるかもしれません。だけど、その先には、研ぎ澄まされた「何か」が待っています。
ユヒーロは今、意味のイノベーションに取り組んでいます。
(2019年1月、伊藤(社長)との雑談(インタビュー)を元に構成。文・田中あやか)